営業職は、自社商品やサービスを顧客に売ったり、顧客から価値のある情報を得たりするのが主な業務です。
MBAで経営戦略やデータ分析などを学ぶことで、所属する部門の事業戦略を理解できるようになるため、顧客に対して経営視点から見た提案ができるようになるでしょう。より顧客のニーズに合わせた、説得力のある提案ができるようになるため、自社にとっても顧客にとっても満足の行く結果になる可能性も高まると言えます。
現場での経験を最優先として営業に携わってきた人であれば、マネジメントやファイナンスのクラスなどを履修することで、より全体的な視点から営業業務を俯瞰できるようになるのではないでしょうか。
MBAには、さまざまな会社から部署、年齢、役職などが異なる生徒たちが集まるため、自社環境とは違う幅広い人脈を構築できるのがメリットです。
業種や職種の違いから、通常業務では知り合う機会がない人たちと一緒に学び、多様な価値観や経験談に触れることができるでしょう。授業や課外活動を通して同級生から学び、社外ネットワークを構築していきましょう。
MBAを取得後、他社に転職して再び営業職に就く人もいます。その場合は、前職よりもより規模の大きな会社だったり、前職よりもポジションや待遇面でよりよい条件で転職するケースが見られます。
また、コンサルティングなどの異業種に転職する人もいます。中小企業の経営者を顧客とするコンサルティング会社などの場合、営業職として現場で身につけた経験と、MBAで学んだ経営実務などの知識を活かして、コンサルタントとして活躍することも可能です。
特に外資系では、同業種、異業種を問わずMBAホルダーは評価される傾向があります。顧客からの信頼度も上がるため、MBA取得は営業のキャリアアップにつながるといえるでしょう。
転職はせずに社内にとどまり、MBAで学んだことを活かし他部署へ異動したり、昇進昇格したりと、自社でさらに活躍していく人もいます。
今までの経験に加え、MBAで学んだ知識を活かすことで営業成績が向上して社内評価が上がったり、MBAを取得したことが上層部に評価され、経営戦略企画部など別部署への異動が実現したりする場合もあります。
このように、営業職でも違う職種でも、MBA取得は社内でのキャリアアップにプラスの効果があると言えるでしょう。
会社員として転職や自社でのキャリアアップを目指すのではなく、会社を作って起業する人もいます。
MBAで履修できる科目の中には、マーケティングや全社戦略など企業経営に関するものはもちろん、アントレプレナーシップなど起業活動に関するクラスもあるため、こういった科目を履修してキャリアアップを実現していけるでしょう。
ここからは、営業職が学ぶべきMBAの科目を紹介していきます。
ビジネスデータの分析方法や、データから役立つ情報を見つけ出す方法を学びます。データ分析の手法を身につけることで、会社の現状や将来予測が可能になります。
データを分析しこれからの市場の流れや売上の予測を行うことで、行き当たりばったりではなく根拠を持って、次に何を行うべきか決めることが可能です。営業職としては、顧客に商品やサービスを提案する際に、分析したデータを根拠に説明できるため、説得力のある提案ができるでしょう。
マネジメントと言っても多岐にわたりますが、たとえば組織マネジメントの授業では、会社をどう上手に運営するかを学びます。そのために、企業で働くスタッフたちの行動に着目したり、会社全体の戦略や計画立案の方法についても学びます。
授業では企業戦略の分析方法や、どのように考えて決断を下すかといった意思決定のアプローチを学びます。実際に起きた事例(ケース)を使って、事業がどのように動いているかを見たり、数字や特性を分析するのが特徴です。
さまざまな業界や会社規模の事例(ケース)を学ぶことで、特定の業界だけでなく、広範囲で使える考え方を学ぶことを目指します。
まずは、どのMBAプログラムを受験するか決めていきましょう。
授業内容はもちろん、大学の所在地や開講時間なども合わせてチェックするようにしてください。仕事に支障が出ない範囲で、無理なく通学できる大学をいくつか選んで志望校選びをしていきます。
志望校が決まったら、書類提出日や試験日から逆算して準備スケジュールを立てていきましょう。
多くの大学で研究計画書や志望理由書の提出が必要となるため、その執筆時間の確保はもちろん、英語試験のスコア提出が必要な場合は、試験に向けての勉強時間も必要です。
MBAの受験準備に多くの時間を割きたい場合は、残業や出張の回数を調整してもらえるよう、同僚や上司と相談することも必要になるかもしれません。
MBAの受験準備中に学んだ内容は、それだけで終わらせるのではなく、普段の仕事で積極的に活かしていきましょう。
研究計画書を作成する際にインプットした内容のうち、日常業務でアウトプットできることがないか考えてみてください。おそらく、活用できるものがあるはずです。入試対策だけではなく、業務に活かすことで、学びも深くなっていくでしょう。
研究計画書など直接MBA受験準備に関わるものだけでなく、新聞や雑誌、ネットニュースなどを読んだ際にも、そこからアウトプットできることはないか意識することが入試対策になります。
学びはMBAのコース内だけではありません。日常生活の中で接するニュースや友人知人の話しからも考えるクセをつけましょう。
ビジネススクールを選ぶには、取得するためにご自身が何を重視しているかを考えて選択することが大切です。オンラインでMBAを取得できるスクールは多数あります。ここでは、その中からおすすめの3校をご紹介します。
アビタスは、米国マサチューセッツ大学のMBAプログラムを提供・支援しているスクールです。基礎課程は日本人講師が日本語中心に講義を行い、上級課程でも日本語のサポートテキストがあるため、英語力に不安がある方でも安心です。
ボンド大学は、オーストラリアの国際認証MBAプログラムを学べるスクールです。著名コンサルタントがプログラムを提供しています。但し、オンラインだけで完結はせず、何度か現地のビジネススクールへ通学する必要があります。
グロービス経営大学院は、国内で多くのMBA実績を持っているスクールで、様々な業界のビジネスパーソンに選ばれています。講義の受け方は、オンラインと通学から選択できるため、ライフスタイルに合わせてMBA取得を目指せます。
〔3選の選定基準〕
「MBA取得 オンライン」で2022年11月16日にGoogle検索して表示されたビジネススクール・大学・大学院で、「オンライン受講が可能」「卒業生のインタビューを掲載している」という条件をクリアした9校より、さらに下記条件を満たす3校を選出しました。
・アビタス、ボンド大学...国際認証を取得している全て(2件)のビジネススクール・大学。
・グロービス経営大学院...日本独自のMBA学位が取得できる4件のうち、卒業生のインタビュー掲載数が一番多い大学院。
(2022年11月16日現在)