MBAの取得を目指す理由は人それぞれ。なかには、起業や独立のために取得を目指す方も少なくはありません。MBAは経営学についてひと通り学ぶことができるため、理にかなっているといえるでしょう。将来的に独立や起業にチャレンジしたい方は、ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。早速、MBA取得後の起業で活躍されている方の事例を見ていきましょう。
大学時代から経営者の本を読み、アメリカのMBAに行きたいと考えていた山口氏。社会人になって経営の仕事に触れる中で、その気持ちはより一層大きくなっていったそうです。
MBAの取得を目指す中で、山口氏は様々なことを学びました。経営について学んだだけではなく、自分を知り、人生や生きがいについても学ぶことができたと言います。MBAの学びを通して、一つの軸ができたことを実感したとのことです。
MBA取得によって、仕事では取引先との関係を築く意味でのチームビルディングや、ケーススタディの経験が活きているとのこと。一方でリーダーシップ論がきつかったそうですが、最後までしっかりとやり遂げ、感動して涙が出たそうです。
MBAを取得後、山口氏は2017年に起業。YouTuberと協力してマーケティングを実施したり、紅茶のブランドを立ちあげたりするなど、精力的に活動しています。そのバイタリティとエネルギーを活かし、複数のビジネスに携わっています。
MBA取得を目指したきっかけや理由に関する情報は見つかりませんでした。
MBAに関する勉強を進める中で、世界中を飛び回り、プラント建設プロジェクトを動かす人物と相部屋になった栫井氏。豊富な経験に刺激を受け、ビジネスプランの作成について実際に取り組みながら学ぶことができたそうです。
オンラインでMBAを取得した栫井氏ですが、そのままオンラインでのビジネスを起業した際の礎になっているとのこと。また知らないことは怖いことではなく、積極的に知ろうとすればよいという点に気付かされたようです。仕事で疲れていたこともありましたが、一緒に学ぶ友人がよい刺激になったと言います。
MBAを取得後、娘の誕生をきっかけにして7年間働いていた証券会社を退職。投資顧問会社を設立し、独立を達成しました。新たに立ち上げた投資顧問会社は会員制で、株式投資のアドバイスをメインにした事業を手がけています。また情報収集やコミュニケーションはオンラインが中心で、MBA取得時の経験が活かされています。
MBAでは、財務管理、マーケティング、戦略立案、消費者行動論、組織行動学など、起業に必要な経営知識を網羅的に学べます。
競争の激しい市場でビジネスを成功に導くためには、さまざまな課題に直面した際に対応できるだけの知識と実践的なスキルの両方が必要ですが、MBAプログラムでマーケティングや戦略立案などについて学ぶことで、実際のビジネスでの資金調達方法や、効果的なマーケティング方法などについて考えることができるようになるでしょう。
MBAプログラムでは、理論だけではなく、ケーススタディやプロジェクトベースの学習を通じて実際のビジネス課題を解決する訓練を行うため、起業に必要な課題解決力が身につきます。
学生同士でディスカッションやフィールドワークを行うことで、市場分析や資金調達など現実のビジネスで直面するだろうさまざまな問題に、効果的な解決策を見つけ出すことができるようになるでしょう。
課題解決力を身につけることは、新たなビジネスを立ち上げ、成長させる過程で非常に役立ちます。
さまざまな業界から集まった人とMBAプログラムでともに学び、ネットワークを築いていくことができます。学生同士でアイデアを交換したり、将来のビジネスにつながる人脈を構築することも可能です。起業を考えている人も多いため、お互い切磋琢磨して学んでいけるでしょう。
また、多くのプログラムでは同窓生のネットワークがあり、卒業後も継続的にサポートや情報交換の場を提供しています。オンラインMBAで学ぶ場合は、対面形式ではないため人脈形成に不安を感じるかもしれませんが、問題なく人脈構築ができます。
さまざまなツールを用いて学生同士ディスカッションをしたり、直接意見を交わす機会も多いため、オンラインMBAだからと言って不安に感じることはありません。
大学院でMBAを学ぶ際には、国内でも数百万円、海外であれば生活費を含め1千万円以上が必要だと考えておきましょう。学費に加えて、日中にフルタイムのMBA学生として学ぶ場合は、仕事を休むことによる収入の減少も考慮する必要があります。
また、大学院入学前に予備校に通う場合、その費用も別途必要です。
ほとんどのMBAプログラムは、修了まで2年間かかります。夜間や週末に学ぶプログラムを選択した場合は、日中は勤務しつつ、空き時間を見つけて課題を進めていくなど厳しいスケジュールを管理する必要があり、時間管理がかなり必要でしょう。
入試対策として予備校に通うのであれば、その分の時間も考慮しておく必要があります。
MBAプログラムと起業セミナーや経営塾は、学ぶ範囲や期間に違いがあります。
MBAは会計、マーケティング、経営戦略などさまざまな科目を学び、幅広いビジネス知識を身につけます。一方で起業セミナーや経営塾では、特定のビジネススキルや実践的な知識を学びます。
また、MBAは修士課程のため2年間という長い学びになりますが、起業セミナーや経営塾は数カ月程度の短期間で集中的に学ぶことが多いです。
大学院に起業前に入学しMBAを取得するのは、まったく問題ありません。MBAでは、ビジネスプランの作成、経営戦略の策定、マーケティングや財務管理など、起業に必要な幅広いスキルを学ぶため、実際にビジネスを立ち上げる前に必要なスキルや自信を身につけることができます。会社を作る際の資金調達の仕方なども学ぶことができるでしょう。
また、教授やほかの学生とのネットワークを築くことができるため、将来のビジネスチャンスにつながる可能性もあります。
MBAプログラムに在学中、あるいは修了直後に起業する人もいます。MBAでは、ビジネスの基本から先進的な戦略まで幅広く学べるため、在学中にビジネスアイデアを磨いたり、起業の準備をしたりする人も多いです。
学生がビジネスプランを開発し、投資家から資金を引き出すためのプランニングを行うなど実践的な教育が行われているため、在学中に完成度の高い起業計画を作り、資金調達の目処を立てることも可能です。在学中に起業した場合は、不明点を教授に質問しながらビジネスを進められるため、事業がスムーズに進む可能性も上がるかもしれません。
このような環境は、起業を考えている学生にとって非常にメリットが多いと言えるでしょう。
ビジネススキルの向上に役立つMBAと中小企業診断士ですが、MBAは大学院を卒業して取得する修士号なのに対し、中小企業診断士は国家資格という違いがあります。
また、MBAがリーダーシップ、経営戦略、マーケティングなど経営に関する理論や実践を幅広く学ぶのに対し、中小企業診断士は主に日本国内の中小企業を対象に、経営の課題解決や改善策を提案するのが主な業務です。
公認会計士は国家資格で、会計、監査、税法など、会計に関する専門的な知識と技術を学びますが、MBAは大学院で経営戦略、マーケティング、人材管理など、経営に必要なスキルを学び、最終的に修士号を取得するという違いがあります。
仕事内容にも違いがあり、MBAはさまざまな業界でコンサルティングや戦略立案の業務を行います。公認会計士は会計事務所で監査業務に携わったり、起業の財務部門で活躍したりします。
MBAを取得するには、国内や海外の大学院で学ぶ方法がありますが、海外大学院の場合は高額な費用がかかり、MBA在籍中には休職せざるを得ないケースがほとんどです。
また、国内大学院でも通学形式の場合は、日常の業務とMBAの両立に悩む人も見られます。そのような場合は、自宅や勤務先からアクセスでき、時間を有効に活用しながら学位を取得できるオンラインMBAで学ぶのがおすすめです。忙しい社会人でも、無理なくMBA取得に向けて学習を進めていくことができます。
ビジネススクールを選ぶには、取得するためにご自身が何を重視しているかを考えて選択することが大切です。オンラインでMBAを取得できるスクールは多数あります。ここでは、その中からおすすめの3校をご紹介します。
アビタスは、米国マサチューセッツ大学のMBAプログラムを提供・支援しているスクールです。基礎課程は日本人講師が日本語中心に講義を行い、上級課程でも日本語のサポートテキストがあるため、英語力に不安がある方でも安心です。
ボンド大学は、オーストラリアの国際認証MBAプログラムを学べるスクールです。著名コンサルタントがプログラムを提供しています。但し、オンラインだけで完結はせず、何度か現地のビジネススクールへ通学する必要があります。
グロービス経営大学院は、国内で多くのMBA実績を持っているスクールで、様々な業界のビジネスパーソンに選ばれています。講義の受け方は、オンラインと通学から選択できるため、ライフスタイルに合わせてMBA取得を目指せます。
〔3選の選定基準〕
「MBA取得 オンライン」で2022年11月16日にGoogle検索して表示されたビジネススクール・大学・大学院で、「オンライン受講が可能」「卒業生のインタビューを掲載している」という条件をクリアした9校より、さらに下記条件を満たす3校を選出しました。
・アビタス、ボンド大学...国際認証を取得している全て(2件)のビジネススクール・大学。
・グロービス経営大学院...日本独自のMBA学位が取得できる4件のうち、卒業生のインタビュー掲載数が一番多い大学院。
(2022年11月16日現在)