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国内MBA入試で課せられる研究計画書とは

そもそも研究計画書とは

研究計画書とは、MBAに入学した後に研究したいテーマについて、自分の考えを書くものです。大学院によっては、エッセイやプロポーザルなどと呼ばれる場合もありますが、必要な内容はほとんど変わりません。

研究計画書には、研究したいテーマ以外にこれまでの実務経験やMBAプログラムを志望した動機、卒業したらMBAでの学びを活かして、どういった仕事をしていきたいかといったキャリアゴールについて記します。

実際にMBAに入学したら、先行研究を調査して仮説を設定し、その後データの収集や分析を行い、論文を執筆していくことになります。MBAでの学びに向けて、現段階での研究方針を提示するのが研究計画書です。

MBA入試で研究計画書が求められる理由

問題意識を見るため

MBAでは、志願者に問題意識が備わっているかを見るために研究計画書を要求します。

研究計画書に記載する研究テーマは、具体的なものでなくてはなりません。そのためには、これまでの実務経験と、そこから生まれた問題意識が欠かせないものとなります。

その問題意識を見るために、MBAプログラムの入学担当者は研究計画書に書かれている内容を精査するのです。

実力を見るため

志願者にMBAで学ぶだけの実力があるかを判断するために、研究計画書の提出が求められます。

研究計画書には、実務経験や志望動機以外に、研究テーマや想定しているリサーチ方法などについて記します。入学担当者は研究計画書を読むことで、その志願者が研究を成し遂げられるだけのポテンシャルがあるかどうかをある程度判断できるのです。

研究計画書の作成方法

テーマを見つける

まずは、MBAで自分が研究したいテーマを見つけます。現在勤務している会社で疑問に感じたことをテーマとしても良いでしょう。実務経験から研究テーマを見つけるのがスムーズです。

たとえば、広告代理店で営業職として勤務しており、販促ツールとして折込チラシを活用している場合を考えてみます。折込チラシは今すぐそのサービスや商品が必要な顧客には効果があるものの、長期的な販促活動としては不向きではないかという問題意識を持っているとします。

その場合は、「長期的な販促活動に効果的な方法の研究」というテーマを設定しても良いでしょう。

先行研究を調べる

テーマの設定が完了したら、次に先行研究の調査に移ります。

先行研究では、自身が設定したテーマについて、すでにどの程度まで研究が進んでいるのかをリサーチするため、文献を調べて研究内容を明らかにしていきます。

もちろん、テーマについて存在するすべての先行研究を読み尽くすことは不可能に近いですが、学術情報データベース、専門誌に発表された文献などを検索し、先行研究の調査を行いましょう。研究テーマによっては、実際に書店や図書館に足を運ぶことも必要になるかもしれません。

研究方法を決める

先行研究がある程度進んだら、次に研究方法を決めていきます。MBAプログラム入学後にリサーチ方法が変わる可能性もありますが、現段階で研究したい方法を見つけてください。

具体的には、これまでの先行研究で用いられてきた手法をもとに考えると良いでしょう。まったく新しいリサーチ手法を見つけ出すというのは困難だからです。

先行研究で使われたリサーチ方法をもとに、自分が選んだテーマではその手法をどうやってアレンジしたら良いかを考え、研究計画書に記載します。

研究計画書のNGパターン

テーマがわかりにくい

研究計画書のNGパターンとして、研究テーマが漠然としていてわかりにくいことが挙げられます。

自分の頭の中ではテーマが決まっていても、文章にすると、第三者にとって理解しづらくなってしまうのです。漠然とした研究テーマでは、入試審査官に良い印象を与えることは難しいでしょう。

研究計画書を作成したら、上司やMBA経験者といった人にお願いして、わかりにくい点がないかどうか見てもらうことをお勧めします。第三者の客観的な視点からアドバイスをもらうことで、より具体的な研究計画書になる可能性が高いからです。

志望校の研究分野を理解していない

志望校の研究分野を理解せずに研究計画書を作成した場合、審査官にあまり良くない印象を与えてしまう可能性があります。

MBAプログラムと言っても、大学院によって強みとなる分野が異なります。教授によって専門とする分野が異なるため、志望校がどんな分野に特化しているのか、自分自身の研究テーマと合うのかどうか確認することが大切です。

志望校の研究分野について理解し、自分の研究テーマは他校ではなく、志望校のMBAプログラムで研究する必要があることを、研究計画書にしっかり記載しましょう。

先行研究の調査が足りない

先行研究のリサーチが足りない場合、中身の薄い研究計画書となってしまう可能性があります。

設定したテーマについて、先行研究の調査が足りないと、すでに結果が出ている部分を研究テーマにしてしまったり、逆に誰も調べていない未知のテーマになってしまうかもしれません。

すでに答えが出ているものであれば、研究をする必要はなくなりますし、誰も研究していないテーマの場合は、先行研究がない状態ですべてを自分自身で行うことになってしまい、MBAの研究としては重すぎるものとなってしまうでしょう。

研究テーマとして適切なものであるかを判断するためにも、先行研究の調査はしっかりと行う必要があるのです。

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(2022年11月16日現在)